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5つの性格診断  で 外向性 内向性が分かります。



内向ー外向 性格検査 は SPI(Synthetic Personality inventory)
企業の採用試験の性格的適性検査の一部に利用されている。

8つ領域がある 内向ー外向検査だが、今回は、基礎となる
2つの項目だけを取り上げている。

★解説★
★1:ユング理論と内向・外向説


★ユング理論と内向・外向説

 ユング,C.G ユング Carl Gustav Jung 1875?1961 分析心理学の創始者。スイスに生まる。

チューリヒ大学で精神医学を修了し、のちに精神分裂病研究で著名になるブロイラーのスタッフとなり、指導を受ける。このことは、ユングがフロイトと異なって分裂病をベースに理論を展開する理由の一つになっている。

その後、ヒステリーの意識下固定観念の研究で有名なフランスのジャネのもとでまなび、またフロイトの著作に感銘をうけて、1907年のウィーン精神分析協会に参加してフロイトと出会う。国際精神分析学会の創設に、個人心理学で有名な「アドラー」とともに貢献して、その初代会長となる。

当時ユングはすでに自らが考案した言語連想テストによって無意識の存在を認識し、コンプレックス(心的複合)という考えをもっていた。だからこそフロイトに接近したのであり、またフロイトもユングのそれらの業績を高く評価したのであったが、まもなく両者の考えが基本的なところで相違することが判明し、出会いからわずか6年後の1913年にユングはフロイトと訣別する。

その理由のひとつは、フロイトがリビドーを性的なもの(反理性的なもの)とみなしたのに対し、ユングはもっと一般的な心的エネルギーとみなした点である。さらに無意識に対しても、フロイトのように快感原則に支配された反理性的なものとは考えず、むしろ意識を補償する積極的、肯定的な機能をもったものとみなす一方、個人的無意識とならんで人類に普遍的な集合的無意識を仮定していた。

とくに後者は神話、昔話(→ 民話)、夢にあらわれてくると考え、それらの研究から後に元型(アーキタイプ)という考えがみちびかれた。たとえば、グレートマザー、影、アニマ、アニムス、ペルソナなどである。ユングは自らの立場を分析心理学とよび、夢分析や転移の解釈などについても、フロイトのように分析者が合理的、理性的な態度によって一方的にあたえるものとは考えず、むしろ患者への共感的な態度のもとで、その解釈の内容を患者とともに吟味する姿勢が重要であることを指摘している。ユングは「補償」の考えを背景に東洋思想や神秘主義にも興味と理解をしめし、そのこともあって、その学説は文学をはじめ多方面の人文科学に影響をおよぼしている。
ユングの理論  内向・外向説

類型説としてよく知られているのはユングの内向・外向説である。ユングは人の心的エネルギーが主として自分自身にむかうか、他者にむかうかによって人の性格は大きくわかれると考えた(これはクレッチマーの分裂気質・循環気質の基本対立軸と重なる)。

内向型は自分自身に関心がむかい、内気で思慮深いが、実行力にとぼしく協調性にかけるのが特徴。

外向型は外部の刺激に影響されやすく、情緒の表出が活発で統率力があり、協調性が大であるのが特徴である。

さらにユングは精神活動を思考、感情、感覚、直感の4領域にわけるとともに、各個人はそのうちのいずれかが支配的になると仮定し、これに内向・外向の基本軸を重ねあわせることによって、人の生活態度(性格類型)を、思考的内向、感情的外向など都合8つに区分した。

★4領域
感覚機能・・・・物事を感覚器官を通じてもっとも直接的、具体的に認知する機能。
思考機能・・・・物事を概念化して、論理的に判断して、理解する知的な機能。
感情機能・・・・物事に関して価値づけをする機能。
直感機能・・・・無意識によって知覚をわれわれに伝達する機能。

外向型と内向型を組み合わせて
さらに8つの領域を導く。

内向的感覚型・・・・・外向的感覚型
内向的思考型・・・・・外向的思考型
内向的感情型・・・・・外向的感情型
内向的直感型・・・・・外向的直感型


ユングの理論のもうひとつの特徴は、このように内向・外向を人の性格の対立軸と考えながらも、各個人は本来この両方の傾向をもち、ただ一方が優勢になるだけだと考え、その一方が極端に優勢になった場合には、他方の側を「補償」という無意識の調整作用によっておぎない、バランスをとると考える点である。


★内向性と外向性について

だれでも、外向性と内向性をもっており、時、場所としてその傾向が揺れ動くが
どちらが強い傾向を示すかを判断する。

外向性
内向性
関心が外側に向いているため、社交的で
交際範囲が広くなる傾向があります。
他人と話すこと苦にならないので、陽気で活発的な印象を人に与えるでしょう。

一般的に行動力がありますが、振り返ってじっくり考えることが苦手なので、気分が散漫になったり、大雑把になったり、無責任になったりすることがありますので、注意しましょう。
関心が内側に向かっているため、交際範囲は限られた人になる傾向があります。うち解けると、心を開くので、深いつき合いになる場合があります。

集中力はあり、物事にじっくり取り組むことができる人です。人見知りをする傾向があるので、行動力はなく、慎重な行動をする人が多いタイプです。
◆人間関係:
グループ行動を好み、交際範囲は広く、浅く。親しみやすい。人付き合いがよい。
◆行動・態度:
行動的で、熱しやすく、冷めやすい。調子に乗りやすい。気が変わりやすい。人はなすこと事が好き。自信を持って行動する。
◆感情・情緒:
明るく陽気。楽天的。気が変わりやすい。大雑把に考える。
◆リーダーシップ:
決断が早く、統率力がある。周囲の変化に関心があり、調和に心がける。
◆職業適性:
グループワークが適している。対人交渉などの営業業務、指導、統率する仕事に適する。実業家として成功する可能性を秘めている。
◎長所:
実行力・順応性・決断力にすぐれ、楽天的、開放的、派手好き・世話好きが多い。
×短所:
短気で軽薄、お調子者。飽きっぽい。そそっかしい。大雑把。
◆人間関係:
単独行動を好み、人前では緊張感をもつ。交際範囲は狭く、深く。人付き合いは苦手。
◆行動・態度:
無口で、頑固だが、我慢強い。控えめで考えが深い。好きなものには凝るタイプ。人見知りをする。
◆感情・情緒:
感受性は高い。自分の気持ちを表情にださない。感情を抑制できる。
◆リーダーシップ:
迷うことが多く、実行力に欠ける。周囲の変化に柔軟に対応できない。
◆職業適性:
対物(書類、機械類、動植物、自然など)を相手にこつこつ粘り強くできる仕事が適している。
◎長所:
誠実、重厚、論理的な点。感受性は高い。他にはない個性を発揮する。粘り図よく、根気がある。好きなものにはかなり凝る。
×短所:
実行力がない、迷いやすい。人付き合いが苦手。内気で自分の殻にこもる。頑固で理屈っぽい。
★運転傾向

★つき合いで飲酒運転をしない。
外向的な人はつきあいでのむケースがあり、時として無責任な行動になる場合もある。飲んだら乗らないこと。

★携帯電話などに注意。
友達から電話がかかってくるケースが多いと思うが、運転中はドライブモードにしておこう。軽い気持ちで事故につながる可能性が大です。

★スピード違反をしない。
イライラや気分が散漫なとき、スピードを
出してしまう傾向がある。
あわてても、大した短縮にならないのが
交通。あわてないで、ルールに基づいた
走行を心がけよう。
★運転傾向

★集中力はあるが、一つのことにとらわれてしまい、事故につながる。

周りの環境に対して敏感になろう。また、運転中は、運転のことだけに集中しよう。運転に関係ないことで悩んだりしないこと。別のことにとらわれて信号無視したり
しないように。

★判断力が鈍く事故につながる。
優柔不断にならない、内向的なひとは、
慎重な性格の持ち主だが、迷いやすい。
進路方向など一度決めたら、変更したりしないで、判断を早めよう。

★前向きに考えよう。
内向的な人は、物事をマイナス的に考える傾向がある。そこから、イライラしたり、
落ち込んだりする。同じ失敗を繰り返したりするので、物事をプラス的に考え、ストレスを作らないようにしよう。