【解説】エゴグラムとは
エゴグラム ( Egogram )は、アメリカの心理学者エリック・バーン博士が創始した「交流分析」という人間関係の心理学理論に基づいて作られた性格診断テストです。
エゴグラム性格診断テストでは、人の性格を5つの心の領域(CP・NP・A・FC・AC)に分けて分析しています。
経緯は、アメリカ の 心理学者 エリック・バーン が 1950年 代に確立した【交流分析】 から発展させたものであり、その弟子、ジョン・M・デュセイが交流分析をベースとし、他の心理療法、理論を組み込み完成させました。交流分析の心理療法は、ストローク、人生脚本などある。
エゴグラムは、今でも
医療機関においても利用されています。
1960年の当時の古典的なエゴグラムは、ほとんど統計分析などは行われておらず、信憑性の低いものでしたが、統計分析による
全国男女の統計、信頼性と妥当性の検証の上”心理テスト”として公開します。
当サイトのエゴグラムは,Web上で数少ない,データが更新される最新版のエゴグラムです。
そのため,昔のエゴグラムとは,少し配点が異なっているかもしれません。ぜひ,比べてみてください。
|
|
厳格な父親・・・ CP 【Controlling Parent】 : 「理想主義」の自我状態 |
|
CPが高い方は、高い理想・向上心、使命感・責任感を強く持ち完全主義的な傾向があります。。
CPの得点が高い人は、誠実で、倫理観を持っています。高い目標意識と責任感をもっており、規律を重んじるなどのよい面もありますが、マイナス作用としては、独尊的な態度になったり、頑固になってしまう傾向があります。
逆にCPが低すぎる人は、いい加減、中途半端、無責任、ルーズ、目標がない、または低いなど傾向があります。 |
|
養成的な母親・・・ NP 【Nurturing Parent】 : 「奉仕主義」の自我状態 |
|
NPが高い方は、共感・同情・受容・保護・救援などが高い傾向があります。
あなたの思いやり、共感性、支援などを表しています。
NPの得点が高い方は、他者に対して、肯定的な態度をもっており、親切な面倒見のよい性格です。他者に対する理解があり、親身になって世話をするなどのよい面もありますが、あまりに度を越すと、おせっかいと思われたり、過保護なふるまいで相手の自立心を妨げたりする結果になることもあります。
逆にNPが低すぎる人は冷たく拒絶的で、他人のことを気にかけず、自らの利益のために利用する、などの傾向があります。 |
|
成人度(大人)・・・ A 【Adult ego state】 : 「合理的な大人」の自我状態 |
|
Aが高い方は、合理性・論理性・客観性・計画性などが高い傾向があります。
Aの得点が高い人は、自分の感情をコントロールができ、客観性に優れ、判断力があります。物事をものごとを現実的に考え、効率よく行動します。つねに冷静に行動が出来る人です。マイナス面は、度が過ぎると、打算的で、理屈っぽい、冷たいといった印象を相手に与えてしまう場合もあります。 逆にAが低い人は、物事を深く探求せずに、失敗を繰り返したり、衝動的で、行き当たりばったりの行動にでやすく、計画性が無い。その場の対処能力が弱い。 |
|
自由な子供・・・ FC 【Free Child】 : 「純粋な子ども」の自我状態 |
|
FCが高い方は、明朗性・活動性・積極性、好奇心などが高い傾向があります。
FCの得点が高い人は、どんな時も楽しい感情を大切にする傾向があり、周りの人を楽しませるユーモアセンスがあります。自分の感情を開放的に表現し、好奇心をもち、新しいことにもチャレンジしていけます。人見知りもせず、他の人と上手に交流も持つことが出来ます。マイナス面は、度を越すと、TPO(時と場所をわきまえる)ことをせず、周りをわきまえず自己中心的に行動してしまいがちです。思ったことをそのまま言ってしまうなど、調子にのりやすい。人間関係のトラブルで、頭を抱える事になる場合もあります。 逆にFCが低すぎる人は、無気力で表情の変化にも乏しく、セックスや人生をうまく楽しめない、などの傾向があります。 |
|
従順な子供・・・ AC (adapted child):「従順な子ども」の自我状態 |
|
ACが高い方は、順応性・協調性・依存性が高い傾向があります。
ACが高い人は、他の人の意見を聞くという、「いい人」的な性格で、協調性が高く、受動的で、周りの目を気にして、他の人の期待に応えようと頑張る傾向があります。周囲からは「素直な子」と見られ、つらいことも、じっと我慢をできる傾向があります。マイナス面は、消極的で、主体性がなく、他の人に依存しがちで、つらいこともある程度、我慢することが出来るが、ストレスを抱え込みやすい。 逆にACが低い人は、周りの意見を聞かない。やりたい放題になるなど、自己中心的な傾向があります。 この数値は、ストレス、生きがいについて関連性があります。従順な方は、ストレスに関わり,生きがいが低くなる傾向がありますので、この数値は、普通〜低いが良いでしょう。
|
高 |
ア
ド
バ
イ
ス |
完全主義傾向があるので、欲求や葛藤衝動が起こりやすい。時には、こだわりをすて、気分転換やリフレーミングを! |
自分と相手の関係をできるだけ客観的に考え、おせっかいや過干渉にならないように注意しましょう。 |
論理的であり、官僚主義的になるため、相手への感情を察することも考慮して、人間関係を構築しよう。 |
常に、元気さをもっていれば、OK。落ち込むと、感情的になり安い傾向があるので、気分を一定にしよう。 |
周り人に意見をするのも大切ですが、自分で考え、決断して行動することが大切。 |
+ |
理想を追求し、良心に従う。ルールを守る。筋を通す。義務感、責任感が強く、努力家。 |
相手に共感、同情する。世話好き。弱いものをかばう。サポート精神が豊か。 |
冷静に物事を判断し、物事を分析したり、能率性を考えたり、無駄が少ない。 |
好奇心が比較的強く、自由な対応が出来る。周りの人を楽しませることができる。 |
周りに意見を聞く態度がある。比較的協調性がある。素直。 |
− |
不完全を許さず、意見が違うものは批判的。理想が高すぎたりすると、自己喪失感に襲われる場合もある。 |
過保護、過干渉。先回りして他人の自主性を損ない、甘やかす。心配性で自らに負担をかけやすい。 |
ユーモアに欠け、打算的な考えになりやすい。冷たい印象を与えてしまう場合もある。 |
にぎやかすぎるので、迷惑を与えてしまう場合も。指示を受けたことよりも、自分がよいと思ったことをしてしまいがち。
|
受動的になりやすく、常に遠慮をしやすい。つらい事を耐えてしまう。自律性が弱く、自分の判断が曖昧になる。 |
基本 |
CP
厳格な父親
|
NP
養成的な母親
|
A
成人度
|
FC
自由な子供
|
AC
従順な子供
|
低 |
+ |
融通性があり、ノンビリしている。争い事を避ける傾向がある。 |
お節介にならない。さっぱりした性格。放任主義な傾向。 |
直感で考える。物事を複雑に考えない。 |
おとなしい。素直ないい子である。慎重である。 おとなしい。 |
ストレスがない。自分を出す。自律性がある。表情が明るい。 |
− |
誠実性、責任感に欠け、規律を守らない。目標意識が低く、努力しない傾向がある。 |
思いやりがない。放任主義。
助けに入らないため、
他の人から応援されない場合も。 |
計画性にが無く。洞察力がない。相手に、合理的に話すことが出来ない。 |
妬み、僻みっぽい。周りを暗くしてしまう。人見知りになりやすい。非積極的になる。 |
思いのままに行動する。感情的になりやすい。 |
ア
ド
バ
イ
ス |
誠実性を求められる現代社会は、とても重要な要素でありますが、バランスが大事だと思います。 |
人間関係は、ギブアンドテイクであり、協力関係が大切。最低限の思いやりを持ちましょう。 |
思いつきばったりではなく、重要なことについて、最低限の計画を立てるとOKです。 |
自分の明るい部分をもっと、表情や態度出してみるとOKです。 |
生きがいを強く持ち、勇気を持って行ければOKです。 |